Lステップのステップ配信設計——1,000本超を破綻させない「部品化」と「まとまり」の作り方

ステップ配信を1本ずつ書かず、部品を組み合わせて用途ごとに整理し大量でも破綻させない設計を表したアイキャッチ画像

ステップ配信(登録した人に、順番に自動で送られる配信)を作りたい。でも、本数が増えると管理しきれなくなりそう——この記事は、そんな運用担当の方に向けて書いています。

先に結論をお伝えします。ステップ配信が増えても破綻しない鍵は、「1本ずつ全文を書いて増やす」のをやめて、「よく使う型を”部品”にして組み合わせる」ことです。 あわせて、配信を用途ごとの大きなまとまりに分けておくことと、分岐(道分かれ)を欲張りすぎないこと。この3つで、本数が増えても回り続けます。

筆者はこれまで、ガス料金の見直しをすすめる協会のLステップを3年間運用してきました(守秘のため団体名・関係者名は伏せます)。検討の長い見込み客を温めるために、配信のテンプレ(型)を28のまとまり・1,000本超まで整備し、道分かれは3〜10に抑えて運用してきました。この規模を破綻させずに回した経験から書きます。

ステップ配信の作り方そのものは、ほかのサイトにくわしく載っています。ここでお伝えしたいのは、その先——本数が増えても破綻しない設計です。

目次

よくあるつまずき:増えると、管理が崩れてネタも切れる

ステップ配信でつまずくのは、だいたい次のところです。

  • 何通・どれくらいの間隔で送ればいいか分からない:正解が見えず、手が止まる。
  • 道分かれ(分岐)の作り方が分からない:分ければ分けるほど、後で追えなくなる。
  • ネタが切れる:毎回ゼロから文章を考えていると、すぐに書くことがなくなる。
  • 増えると管理が崩れる:本数が増えた途端、どれがどれだか分からなくなる。

これらの多くは、配信を1本ずつ、その都度ゼロから作っていることが原因です。だから、作り方を「部品の組み合わせ」に変えます。

解決1:全文を書かず、「部品」を組み合わせる

1本ずつ全文を書く作り方から、部品を組み合わせて作る作り方へ変えるBeforeAfter図
毎回ゼロから書かず、型(部品)を組み合わせる

いちばん役立つのが、よく使う型を”部品”にしておくことです。たとえば「お役立ちの豆知識」「お客さまの相談事例」「よくある質問への回答」「ご案内」など、使い回せる型を先に用意します。新しい配信は、ゼロから書くのではなく、この部品を選んで組み合わせて作る

こうすると、毎回ゼロから考えずに済むので、ネタ切れが起きにくくなります。1,000本を超えても回せたのは、すべてを一から書いていたからではなく、型を組み合わせて作っていたからでした。

解決2:用途ごとの「大きなまとまり」に分ける

部品が増えてきたら、用途ごとの大きなまとまりに分けておきます。筆者の運用では、配信を28のまとまりに整理していました。「検討中の人を温める配信」「質問に答えたあとに送る配信」など、目的でまとめておくのです。

これをしておくと、「今ほしいのはどれか」を探すときに、まとまり単位ですぐ見つかります。逆に、まとまりを決めずにただ並べると、本数が増えた瞬間に迷子になります。増える前に、まとまりを決めておく——ここはタグの設計と同じ考え方です。

なぜ「先にまとまりと名前を決める」ことがそこまで大事なのか。当時のことを、ご本人の言葉で紹介します。

1つのアカウントに、たくさんの代理店と配信を同居させていました。名前の付け方や分け方のルールを先に固めておかないと、規模が大きくなった瞬間に「どれが何か」が分からなくなり、まちがった配信が飛ぶ事故も起こりえます。増やす前にルールを固める。これが、規模が大きくなっても仕組みを壊さないための条件でした。

配信も、タグと同じです。増やす前に、まとまりと名前のルールを決めておくことが、破綻を防ぎます。


「ステップ配信、増えてきて管理が大変」「何を送ればいいか分からない」という方へ。 今の配信の状況をうかがえば、どう部品化し、どうまとめれば破綻しないかを具体的にお伝えします。

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解決3:道分かれ(分岐)は、欲張りすぎない

ステップ配信を破綻させない3つの工夫(部品化/用途別のまとまり/分岐を欲張らない)の図
大量でも破綻させない3つの工夫

「この人にはこれ、あの人にはあれ」と細かく道を分けたくなりますが、分けすぎると、後で追えなくなります。 筆者の運用でも、道分かれは3〜10くらいに抑えていました。

道分かれを決めるときのコツは、「送る中身が本当に変わるところだけ分ける」ことです。中身がほとんど同じなら、無理に分けません。これはリッチメニューの出し分けと同じ考え方で、「中身が変わる所だけ分ける」を守ると、道分かれが増えすぎず、管理できる範囲に収まります。

何通・どの間隔で送るか——「温度が下がる前に」が目安

「何通・どの間隔で送るか」に唯一の正解はありませんが、目安はあります。お客さまの気持ちが冷める前に、次が届くことです。

  • 登録や問い合わせの直後は、気持ちが温まっています。ここは間隔を空けすぎない
  • 回数を重ねたら、少しずつ間隔を空けていきます。
  • 毎日たくさん送るより、ちょうどよい頃に、役に立つ1通を届けます。

本数や間隔は、後から配信の反応を見て直していけます。最初から完璧を目指さず、まず部品とまとまりを用意して、走らせながら整えるのが現実的です。

自社でステップ配信を設計するチェックリスト

ステップ配信を設計する5つのチェック項目の図
ステップ配信を設計する5つの要点
  1. よく使う型を「部品」にする 1本ずつ全文を書かず、使い回せる型を先に用意します。
  2. 用途ごとの「大きなまとまり」に分ける 目的でまとめ、増えても探せるようにします。
  3. まとまりと名前のルールを先に決める 増やす前にルールを固め、破綻と配信事故を防ぎます。
  4. 道分かれは「中身が変わる所」だけにする 分けすぎず、3〜10くらいの管理できる範囲に収めます。
  5. 間隔は「冷める前に」。走らせて直す 反応を見て、本数や間隔を後から整えます。

まとめ:大量でも回るのは「部品化」と「先に決めたまとまり」

  • ステップ配信は1本ずつ書かず、よく使う型を部品にして組み合わせる
  • 配信は用途ごとの大きなまとまりに分けておく
  • まとまりと名前のルールを増やす前に決める(破綻と配信事故を防ぐ)
  • 道分かれは中身が変わる所だけ。欲張らず3〜10くらいに
  • 本数・間隔は冷める前に届け、走らせながら直す

ステップ配信の作り方そのものは、調べれば分かります。難しいのは、本数が増えても破綻しない設計です。部品化と、先に決めたまとまり。この2つがあれば、配信は増えても「管理できる資産」になります。

配信や顧客を分けるための「タグの名前の付け方」は、こちらの記事でくわしく書きました。あわせてどうぞ。

👉 Lステップのタグ設計——660個になっても破綻しない「名前の付け方」と「分け方」のルール


「うちのステップ配信、どう組み立てれば破綻しない?」を相談したい方へ。 今の配信と目的をうかがえれば、部品化とまとまりの作り方を具体的にお答えします。

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この記事を書いた人 高山 暁|LINE公式アカウント×Lステップの構築・運用代行 1アカウント・入口223本・友だち4,559人を「誰がどこから来たか分かる形」で管理する運用を3年継続中。配信テンプレを28のまとまり・1,000本超に整備し、破綻させず運用してきました。複数の業種のLステップ実案件に従事。

公開日:2026-06-17

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