LINEで集客の仕組みを作ろうと調べると、よく名前が挙がるのが「Lステップ」と「プロラインフリー(通称プロライン)」です。どちらも似たことができそうで、料金はずいぶん違う。結局どちらを選べばいいのか——この記事は、そこで迷っている方に向けて書いています。
先に、いちばん大事な結論をお伝えします。料金の安さで選ぶならプロライン。「誰が・どこから来て・何を見て・申し込んだのか」を追いかけて改善したいならLステップです。この一点が、いちばんの分かれ目になります。
最初に立場を正直に明かします。筆者はLステップの構築・運用代行を仕事にしている人間で、3年間、ガス料金の見直しをすすめる協会のアカウントを運用してきました(守秘のため団体名は伏せます)。つまりLステップ寄りの人間です。だからこそ、ここでは公平に書きます。 プロラインには、料金の面でLステップにない強みがはっきりあります。それを認めた上で、どこで選び分ければいいかをお伝えします。
先に料金を並べます(2026年7月時点)
まず、いちばん気になる料金から。数字は各社の公式ページで確認できた範囲です(改定される可能性があるので、契約前に公式で最新をご確認ください)。
Lステップの料金(税込・初期費用0円)
| プラン | 月額 | 配信の目安 |
|---|---|---|
| フリー | 0円 | 〜200通 |
| スタート | 5,000円 | 〜5,000通 |
| スタンダード | 21,780円 | 〜30,000通 |
| プロ | 32,780円 | 〜50,000通 |
(Lステップ公式・料金プランより。5万通を超える大量送信は別途問い合わせとされています)
プロラインフリーの料金(初期費用0円)
| プラン | 月額 | ステップ配信の数 |
|---|---|---|
| フリー | 無料 | 10個まで(とされる) |
| プロ | 9,680円(税抜8,800円) | 50個まで(とされる) |
| ゴールド | 29,700円(税抜27,000円) | 無制限(とされる) |
(プロラインフリー公式ブログ・料金より。ステップ配信の数の上限は公式の料金表が画像のため、二次情報を含みます)
ここで大事な違いが2つあります。
1つめ。プロラインは、無料プランでもメッセージの配信数・友だちの登録数に上限がありません。「100万通送っても料金は変わらない」と公式がうたっているとおり、送った通数で料金が増える仕組み(従量課金)がありません。一方Lステップは、上の表のとおり配信できる通数でプランが上がっていきます。たくさん配信するほど、Lステップは料金が上がります。
2つめ。どちらも、この料金とは別に「LINE公式アカウント」側の料金がかかります(月200通を超えると、LINE社の料金が別途発生します)。これはLステップでもプロラインでも共通です。「ツールの料金」と「LINE公式アカウントの料金」は別物、と覚えておいてください。
——ここまでだけを見ると、「無料でも無制限に送れるプロラインのほうが得では?」と感じると思います。実際、ネット上の比較記事の多くも、料金の安さを理由にプロラインをすすめています。でも、料金は入口にすぎません。
でも、本当の分かれ目は「料金」ではありません
料金表を見比べて終わりにすると、大事な軸を見落とします。LINEの集客ツールで差がつくのは、送る機能ではなく「見える機能」——つまり分析です。
配信する、シナリオを組む、フォームを作る、タグで分ける。こうした基本の機能は、実はどちらのツールにもひととおりそろっています。プロラインにもステップ配信もセグメント配信もあります。「送る」ことだけなら、正直どちらでもできます。
差が出るのは、その先。「送った結果、誰がどう動いたか」をどこまで細かく追えるかです。ここがLステップの土俵です。
決定的な違い=「誰が・どこから来て・何を見て・申し込んだか」を追えるか

筆者がLステップを3年使い続けている理由は、ここに尽きます。
たとえば筆者が運用してきたアカウントでは、友だちの入口(流入経路)を約220本に分けて管理しています。「WEB広告から来た人」「チラシから来た人」「店舗のパンフレットから来た人」……これを1つずつ分けて、入口ごとに固有のQRコードを発行し、どの入口から来た友だちが、どのメッセージを読んで、最終的に申し込んだのかを追いかけられます。友だちの総数は4,559人。この一人ひとりが「どこから来た誰か」を、全員分ひもづけて管理しています。
これがLステップの流入経路分析という機能で、集客にお金をかけている事業ほど効いてきます。「この入口は登録は多いけれど申し込みが出ない」「あの入口は少数でも申し込みが出る」——こうしたことが数字で見えると、成果の出る入口に予算を寄せる判断ができます。
プロラインにも「全自動クリック分析」など分析の機能はあります。ですが、入口ごとに友だちを分けて、購入までの導線をたどるという一次情報の可視化は、Lステップのほうが一段深いというのが、両方の資料を見比べた上での筆者の見方です。逆に言えば、入口が1つか2つで、経路ごとの分析まではいらないなら、この強みはオーバースペックになります。
「うちの集客だと、どちらのツールが合う?」を相談したい方へ。 今の集客の入口の数や、やりたいことをうかがえば、ツール選びから運用の設計までお答えします。
公平に見た、7つの判断軸

料金と分析だけでなく、選ぶときに見ておきたい軸を並べます。どちらかを一方的に持ち上げないよう、公平に整理しました。
| 判断軸 | 有利なのは | ひとこと |
|---|---|---|
| 料金・配信量 | プロライン | 無料でも配信・友だち数が無制限。従量課金なし |
| 分析・流入経路 | Lステップ | 入口ごとに誰がどう動いたかを追える |
| 契約の縛り | プロライン | 最低契約期間の縛りがゆるい(Lステップは3か月とされる) |
| 学習のしやすさ | どちらも要学習 | 多機能ぶん、どちらも使いこなすには時間がいる |
| 対応環境 | Lステップ | プロラインは重要設定にPC推奨とされる |
| サポート | 引き分け | 好みが分かれる。導入前に確認を |
| 向く規模 | 分かれる | 下で解説します |
「学習のしやすさ」は、比較記事によって真逆のことが書かれています。どちらも多機能なので、タダで使い始められても、使いこなすには結局それなりの学習時間がいる——これが正直なところです。
あなたはどっち?ビジネスモデル別の選び方
軸で見てもピンと来ないと思うので、事業のかたち別に、筆者の見立てをお伝えします。
プロラインが向いていそうな方
- まずはコストをかけず、無料で仕組みを作り始めたい
- 個人やひとり事業で、コンテンツ販売・セミナー集客が中心
- 集客の入口がシンプル(1〜2経路)で、経路ごとの細かい分析まではいらない
- とにかく配信の量を、料金を気にせず出したい
Lステップが向いていそうな方
- 広告・SNS・チラシなど、複数の入口から集客している
- 複数店舗・複数の代理店など、「誰の・どの経路の友だちか」を分けて管理したい
- 「どこから来た友だちが成約したか」を数字で見て、改善を回したい
- ある程度の規模(法人・多店舗)で、腰を据えて運用する
ざっくり言えば、「安く始めて自分で回す」ならプロライン、「集客の全体像を見える化して伸ばす」ならLステップです。
見落としがちな点:後から乗り換えると「友だち」は引き継げません
最後に、比較記事があまり触れないけれど大事なことを。
ツールを後から乗り換えると、それまで集めた友だちは基本的に引き継げず、ゼロからのスタートになります。 シナリオやリッチメニューも作り直しです。だからこそ、「安いほうでとりあえず始めて、あとで変えればいい」と気軽に考えると、乗り換えのときに大きな手間がかかります。
最初の選定は、あとから効いてきます。今の入口の数と、これから集客をどう広げたいかを基準に、なるべく最初に決めておくのがおすすめです。
自分で選ぶときのチェックリスト

- 料金だけで決めない(安さはプロライン。でも入口にすぎない)
- 集客の入口が何本あるか数える(多いならLステップの分析が生きる)
- 「どこから来た人が成約したか」を見たいか(見たいならLステップ)
- どれくらいの量を配信するか(大量配信ならプロラインの無制限が生きる)
- 乗り換えは手間がかかる前提で、最初に選ぶ(友だちは引き継げない)
まとめ
- 料金の安さ・配信量ならプロライン(無料でも無制限・従量課金なし)
- 「誰が・どこから来て・何を見て・成約したか」を追うならLステップ(流入経路の分析が一段深い)
- どちらも別途、LINE公式アカウント側の料金がかかる
- 機能の基本はどちらもそろう。差が出るのは「送る」より「見える」ところ
- 乗り換えると友だちは引き継げない=最初の選定が大事
「送れればいい」ならどちらでも構いません。けれど、集客にお金と手間をかけて、成果を数字で伸ばしていきたいなら、入口ごとに見える化できるかどうかが効いてきます。あなたの事業の入口の数を、まず数えてみてください。それが、いちばん確かな判断材料になります。
「うちの場合、どちらのツールで・どう組めばいい?」を相談したい方へ。 今の状況をうかがえば、ツール選びから運用の設計まで、実務目線でお答えします。
より基本から知りたい方は、あわせてどうぞ。 👉 Lステップとは?何ができるのかを、実際の運用規模とあわせて解説 👉 LINEの友だちが「どこから来たか」を可視化する流入経路分析の話
この記事を書いた人 高山 暁|LINE公式アカウント×Lステップの構築・運用代行 1アカウント・入口223本・友だち4,559人を「誰がどこから来たか分かる形」で3年運用。Lステップを日々使う立場から、ツール選びはできるだけ公平にお伝えするようにしています。
公開日:2026-07-01

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