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Lステップのリッチメニュー出し分け設計——「相手×段階」の2軸で混ざらない導線を作る

1つのアカウントでも相手と段階に応じてリッチメニューを混ざらず出し分ける設計を表したアイキャッチ画像

LINE公式アカウントのリッチメニュー(トーク画面の下に出る、あの大きなメニュー)を、お客さまによって出し分けたい——この記事は、そんな運用担当の方に向けて書いています。

先に結論をお伝えします。出し分けで大事なのは「何種類作るか」ではなく、「どの軸で分けるか」を先に決めることです。 おすすめは、「相手は誰か」×「今どの段階か」の2つの軸で考えること。そして、複数のお客さまの種類を1つのアカウントに同居させるなら、“混ざらない”設計(ほかの人向けのメニューが出ない)を、タグの付け方で先に固めておくことです。

筆者はこれまで、ガス料金の見直しをすすめる協会のLステップを3年間運用してきました(守秘のため団体名・関係者名は伏せます)。1つのアカウントを複数の代理店で間借りするように使い、リッチメニューを代理店ごと・お客さまの段階ごとに出し分けていました。タグは約660個、入口は約220本。この規模で「誰に何を見せるか」を、タグの条件で出し分けていた経験から書きます。

リッチメニューの作り方や画像サイズは、ほかのサイトにくわしく載っています。ここでお伝えしたいのは、その先——増やしても混ざらず、ちゃんと役に立つ「出し分けの設計」です。

目次

よくあるつまずき:「全員に同じメニュー」か「増やしすぎて管理できない」

リッチメニューの出し分けでつまずくのは、だいたい次のどちらかです。

  • 全員に同じメニューを出している:登録したばかりの人にも、もう申し込んだ人にも、同じメニュー。これだと「次に何をすればいいか」が人によってズレてしまいます。
  • 出し分けたいが、条件の作り方が分からない:「この人にはこれを見せたい」と思っても、どのタグで分ければいいか決められない。
  • 増やしすぎて、更新が大変になる:思いつくままにメニューを増やした結果、何種類あるのか分からなくなり、文言を1つ直すだけでも大ごとになる。

これらはすべて、「軸」を決めずに、思いついた順にメニューを足していったことが原因です。だから、作り始める前に軸を決めます。

出し分けの考え方:「相手は誰か」×「今どの段階か」の2軸

リッチメニュー出し分けの2軸(相手は誰か/今どの段階か)を左右に並べた比較図
「相手は誰か」×「今どの段階か」の2軸で出し分ける

筆者がたどり着いた考え方は、シンプルです。リッチメニューを、次の2つの軸で考えます。

  • タテ軸=相手は誰か:どこから来た人か、どの代理店のお客さまか、どんな関心の人か。
  • ヨコ軸=今どの段階か:登録したばかり/診断に答えた/相談した/申し込んだ。

この2つを掛け合わせると、「この相手の・この段階の人には、このメニュー」という置き場所が決まります。たとえば「登録したばかりの人」には診断への入口を大きく見せ、「もう申し込んだ人」には問い合わせ先だけを静かに置く。相手と段階で、見せるものを変える——これが出し分けの中心です。

そして、この出し分けは、Lステップでは「タグの条件」で実現します。登録の入口や、診断への回答などで自動的にタグが付き、そのタグの組み合わせで「どのメニューを出すか」が決まる仕組みです。だからこそ、タグの設計が出し分けの土台になります。

複数のお客さまを同居させるなら、「混ざらない」を先に決める

1つのアカウントを、複数の店舗や代理店で間借りするように使う場合は、ここに一段の注意がいります。設計を誤ると、ほかの代理店のお客さま向けのメニューが、自分のお客さまに出てしまうからです。当時のことを、ご本人の言葉で紹介します。

1つのアカウントに、8社を超える代理店と220本あまりの入口を同居させていました。設計をまちがえると「これは誰のお客さまか」が混ざってしまい、ほかの代理店のお客さまにメッセージが飛ぶ”配信事故”も起こりえます。だから、タグの名前の付け方と分け方のルールを、増やす前に先に固めておく。これが、規模が大きくなっても仕組みを壊さないための、いちばんの条件でした。

リッチメニューの出し分けも、これと同じです。「どの代理店のお客さまか」を入口の段階で印として付けておき、メニューの出し分け条件にその印を入れておく。すると、ほかの代理店のお客さまには自然に出なくなります。混ざらない設計は、メニューを作るときに気をつけるのではなく、入口の印で先に決まっているのです。


「リッチメニューを出し分けたいけど、条件の作り方が分からない」「増やしすぎて管理できない」という方へ。 今のアカウントの状況をうかがえば、どの軸で分け、どんなタグ条件にすれば混ざらず回るかを、具体的にお伝えします。

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何種類作るべきか——「中身が本当に変わる所」だけ作る

「結局、何種類作ればいいですか」とよく聞かれます。答えは、2つの軸の交点のうち、「見せる中身が本当に変わる所」だけです。

たとえば、相手が3種類・段階が4つあるからといって、12個すべてを作る必要はありません。「登録したばかりの段階」では、どの相手でも見せたいのは同じ”診断への入口”かもしれません。それなら、その段階は1種類で足ります。中身が同じなら、無理に分けない。 分けるのは、見せるものが実際に変わるところだけです。

これを守ると、メニューの数はぐっと減り、更新も楽になります。逆に「なんとなく細かく分ける」と、数だけ増えて中身はほぼ同じ、という管理しきれない状態になります。増やす前に「これは本当に中身が変わる?」と一度問い直すだけで、無駄な出し分けを防げます。

段階が進んだら、メニューも自動で切り替える

登録直後から申込後まで、段階が進むとリッチメニューが自動で切り替わる流れ図
段階が進むと、タグでメニューが自動で切り替わる

出し分けで特に便利なのが、段階が進むと、メニューも自動で切り替わる設計です。

たとえば「診断に答えた」瞬間にタグが付き、そのタグでメニューが「診断前」から「診断後」に切り替わる。お客さまは何もしていないのに、次にやることが自然に目の前に出てくる。これを段階ごとに用意しておくと、一人ひとりに合わせて手で切り替える手間がゼロになります。

ポイントは、「どのタグが付いたら、どのメニューに変わるか」を、紙に書いて先に決めておくことです。ここがあいまいだと、切り替わらなかったり、二重に条件が当たって意図しないメニューが出たりします。

出し分けが効いているか、どう確かめるか

出し分けは、作って終わりではありません。ちゃんと役に立っているかを、次のように確かめます。

  • どのメニューがよく押されているかを見る。ほとんど押されないメニューは、置き場所か中身を見直します。
  • 段階が進んでいるかを見る。「診断前」のメニューを見ている人が、ちゃんと「診断後」へ進んでいるかを確かめます。
  • 押されないボタンは、思い切って減らす。ボタンが多いほど迷うので、よく押されるものに絞ります。

「出し分けたら満足」で終わらせず、押され方を見て直していくと、メニューはだんだん役立つ形に育っていきます。

自社で出し分けを設計するチェックリスト

リッチメニュー出し分けを設計する5つのチェック項目の図
出し分けを設計する5つの要点
  1. 2つの軸を決める 「相手は誰か」と「今どの段階か」を先に決めます。思いつきでメニューを足さない出発点です。
  2. 「中身が本当に変わる所」だけ分ける 軸の交点を全部作らず、見せるものが実際に変わるところだけメニューを用意します。
  3. 複数で使うなら「誰のお客さまか」の印を条件に入れる 入口で付けた印を出し分け条件に含め、ほかの相手に出ないようにします。
  4. 段階が進んだら自動で切り替わるようにする 「どのタグでどのメニューに変わるか」を紙に書いて先に決めます。
  5. 押され方を見て、直す よく押されるものに絞り、押されないボタンは減らします。

まとめ:出し分けは「軸」と「混ざらない設計」から

  • 出し分けで大事なのは「何種類作るか」より、先に軸を決めること
  • 軸は「相手は誰か」×「今どの段階か」の2つ
  • 複数のお客さまを同居させるなら、入口の印で”混ざらない”を先に決める
  • メニューは中身が本当に変わる所だけ作る。増やしすぎない
  • 段階が進んだら、タグで自動で切り替える
  • 押され方を見て、よく押されるものに絞って直す

リッチメニューの作り方そのものは、調べればすぐ分かります。難しいのは、増やしても混ざらず、相手と段階に合った形で出し分ける設計です。ここを最初に決めておけるかどうかが、運用の楽さと成果を分けます。

タグの付け方そのものを整えたい方は、こちらもあわせてどうぞ。

👉 Lステップのタグ設計——660個になっても破綻しない「名前の付け方」と「分け方」のルール


「うちのリッチメニュー、どう出し分ければいい?」を相談したい方へ。 今のお客さまの種類と段階をうかがえれば、軸の決め方と、混ざらないためのタグ条件を具体的にお答えします。

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この記事を書いた人 高山 暁|LINE公式アカウント×Lステップの構築・運用代行 1アカウント・入口223本・友だち4,559人を「誰がどこから来たか分かる形」で管理する運用を3年継続中。タグ約660個・10カテゴリの設計のもと、代理店別・段階別のリッチメニュー出し分けを混ざらず回してきました。複数の業種のLステップ実案件に従事。

公開日:2026-06-17

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