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Lステップのタグ設計——660個になっても破綻しない「名前の付け方」と「分け方」のルール

タグを増える前に命名と分け方のルールで整理し、数が増えても混ざらない設計を表したアイキャッチ画像

LINE公式アカウントやLステップで「タグ」を使ってお客さまを分けている——けれど、タグが増えるほど管理が苦しくなってきた。この記事は、そんな運用担当の方に向けて書いています。

先に結論をお伝えします。タグは「増えてから片付ける」ものではなく、「増える前に、名前の付け方と分け方のルールを決めておく」ものです。 この順番をまちがえると、タグが数百になったときに一覧から目的のタグを探せなくなり、最悪の場合は「ほかのお客さまにメッセージが飛ぶ」配信事故にもつながります。

筆者はこれまで、ガス料金の見直しをすすめる協会のLステップアカウントを、1つのアカウントを複数の代理店で間借りするように使う形で3年間運用してきました(守秘のため団体名・関係者名は伏せます)。その規模は、タグ約660個・10カテゴリ(細かい仕分け用だけで535個)、入口は約220本、友だちは累計4,559人。この大きさになると、タグ設計の「ルールの有無」が、そのまま運用の生死を分けます。

タグの作り方や付け方そのものは、ほかのサイトにもたくさん載っています。ここでお伝えしたいのは、その一段上——数が増えても破綻しない「名前の付け方」と「分け方」を、最初にどう決めるかです。

目次

なぜタグは破綻するのか——「増えてから片付ける」では遅い

タグを増えてから片付ける運用から、増える前にルールを決める運用へ変えるBeforeAfter図
片付けは間に合わない。増える前にルールを決める

多くの解説記事は、「タグが増えたら、表に書き出して、グループにまとめて、重複を消して、表記をそろえましょう」と教えます。これは正しいのですが、全部”増えてしまった後の片付け”の話です。

実際の運用では、片付けは間に合いません。タグは毎日の運用の中で、担当者がその場の判断で増やしていきます。すると次のようなことが起きます。

  • 似た意味のタグが、人によってちがう名前で作られる(「相談済」「相談ずみ」「相談アリ」)
  • どのカテゴリにも属さない、迷子のタグが増える
  • もう使っていないタグが残り、どれが現役か分からなくなる
  • 付け忘れ・消し忘れで、仕分けの条件が少しずつ汚れていく

こうなってから整理しようとしても、「このタグ、今も使われている?」が誰にも分からず、怖くて消せない。結果、タグは増える一方になります。だからこそ、増える前に「名前の付け方」と「分け方」のルールを先に決めておくことが、いちばんの近道になります。

筆者がこの大切さを思い知ったのは、まさにこの規模を運用したときでした。当時のことを、ご本人の言葉で紹介します。

1つのアカウントに、8社を超える代理店と220本あまりの入口を同居させていました。設計をまちがえると「これは誰のお客さまか」が混ざってしまい、ほかの代理店のお客さまにメッセージが飛ぶ”配信事故”も起こりえます。だから、タグの名前の付け方と分け方のルールを、増やす前に先に固めておく。これが、規模が大きくなっても仕組みを壊さないための、いちばんの条件でした。

ポイントは、ルールを「先に」固めたことです。660個まで増えても破綻しなかったのは、最初に決めた骨組みが、増えるタグをきちんと受け止め続けたからでした。


「タグが増えすぎて、もう何が何だか分からない」——そんな状態になっていませんか? 今のアカウントのタグの付け方をうかがえば、どこから整理し、どんなルールを敷けば破綻しなくなるかを、具体的にお伝えします。

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名前の付け方の基本——この3つだけは、最初にそろえる

タグの名前の付け方の基本3つ(頭に種類・書き方をそろえる・いつ付くか分かるように)を並べた図
どんな規模でも最初にそろえる名前の基本3つ

まず、どんな規模でも最初にそろえておきたい「名前の付け方」の基本が3つあります。ここは多くの解説でも触れられている土台です。

  1. 頭に「種類」を付ける:タグの名前の先頭に、そのタグがどの種類かを示す短い言葉を付けます。たとえば「状態_相談済」「経路_店舗A」のように、種類_中身 の形にそろえます。こうすると、一覧をならべたときに同じ種類が固まって見え、目的のタグをすぐ探せます。
  2. 書き方をそろえる:全角と半角、区切りの記号(アンダーバー _ か中黒 か)、数字の桁を、最初に1つに決めます。「店舗1」と「店舗01」が混ざるだけで、別のタグとして二重に増えてしまいます。
  3. 「いつ付くか」を名前で分かるようにする:登録した瞬間に付くのか、診断に答えたら付くのか、こちらが手で付けるのか。付くきっかけが名前から想像できると、付け忘れや重複に気づきやすくなります。

この3つは、たった3つですが、これがそろっているかどうかで、半年後の見え方がまったく変わります。

分け方の設計——「カテゴリ(大きな箱)」を先に決める

基本の名前ルールの上に、もう一段大事なのが「カテゴリ=大きな箱」を先に決めておくことです。筆者の運用では、約660個のタグを10個のカテゴリに分けていました。箱を先に用意し、新しいタグはどれかの箱に入れてから使う、という運用です。

箱の切り方は事業によって変わりますが、よくあるのは次のような軸です。

  • どこから来た人か(入口・流入経路・代理店)
  • 今どの段階か(登録直後・診断済み・相談済み・申し込み済み)
  • どんな人か(住まいの種類・関心ごと・お客さまの属性)
  • 反応のしかた(どのメッセージを開いたか・どこを押したか)
  • 送ってはいけない人か(配信を止める・対象から外す)

大事なのは、「この箱は何のための仕分けか」を1つに絞ることです。1つの箱に意味のちがうタグを混ぜると、すぐに迷子のタグが生まれます。箱が10個あれば、新しいタグを作るとき「これはどの箱か?」と考えるだけで、置き場所が自然に決まります。箱を決める=迷う回数を減らす、ということです。

タグと「友だち情報欄」を使い分ける

もう1つ、つまずきやすいのが「タグ」と「友だち情報欄」の使い分けです。ざっくり言うと、こう分けます。

  • タグ=あるか・ないかで分けたいもの(相談済みか/店舗Aから来たか)。仲間分けに使います。
  • 友だち情報欄=人によって中身がちがう情報(お名前・住所・希望日・金額など)。記録に使います。

「希望の時間帯」をタグで持とうとすると、「午前」「午後」「夜」とタグが増えていきます。これは友だち情報欄に入れるべき情報です。逆に「相談済みかどうか」を情報欄に文章で書くと、その条件で仕分けできません。仲間分けはタグ、その人だけの中身は情報欄。 この線引きをそろえるだけで、無駄なタグがぐっと減ります。

配信事故を「タグ設計」で防ぐ

タグ設計のいちばん怖い失敗は、送ってはいけない人にメッセージが飛ぶことです。これは送信ボタンを押す瞬間ではなく、タグの設計の段階で防ぐのがコツです。

  • 「送らない人」の箱をきちんと作る:配信を止めてほしい人、すでに申し込んだ人、ほかの担当の人——こうした「除外する人」を表すタグを用意します。
  • 送る相手は「足し算」だけでなく「引き算」で決める:「店舗Aの人に送る」だけでなく、「ただし”送らない”タグが付いた人は外す」をセットにします。
  • 送る前に、対象の人数を確認する:いつもより極端に多い・少ないときは、条件のまちがいを疑います。
  • 本番の前に、自分宛てに試し送りする:表示や差し込みのズレを、自分の目で確かめます。

「誰に送るか」をタグできれいに分けてあるほど、この「引き算」と「人数確認」がしっかり働きます。配信事故の多くは、送る瞬間のミスではなく、そもそも”送らない人”を分けていなかったことが原因です。

1アカウントを複数で使うなら——「混ざらない」を名前で守る

1つのアカウントを、複数の店舗や代理店で間借りするように使う場合は、さらに一段の注意がいります。「これは誰のお客さまか」を、タグの名前のいちばん頭で守るのです。

筆者の運用では、入口の段階で「どの代理店の・どこ経由のお客さまか」が自動でタグとして付くようにし、配信のときは「自分の担当のお客さまだけ」に絞り込んでいました。頭に担当の印が付いていれば、ほかの担当のお客さまは条件から自然に外れます。混ざらない設計は、送るときに気をつけるのではなく、入口の名前で先に決まっている——これが、220本の入口を1つのアカウントに同居させても事故が起きなかった理由でした。

1つのアカウントを複数店舗で「混ざらないように」分ける考え方は、別の記事でくわしく書きました。あわせてどうぞ。

👉 Lステップで複数店舗を1アカウント管理する鍵は”混ざらない設計”

自社でタグ設計を立て直すチェックリスト

タグ設計を立て直す5つのチェック項目(カテゴリを先に決める・命名をそろえる・タグか情報欄か・送らない人の箱・棚卸し)の図
タグ設計を立て直す5つの要点
  1. 「大きな箱(カテゴリ)」を先に5〜10個決める 何のための仕分けかを1つに絞った箱を用意します。新しいタグは、どれかの箱に入れてから使います。
  2. 名前の形を 種類_中身 にそろえる 頭に種類を付け、全角半角・区切り記号・桁を1つに決めます。
  3. 「タグで持つ」か「情報欄で持つ」かを決める 仲間分けはタグ、その人だけの中身は友だち情報欄に寄せます。
  4. 「送らない人」の箱をきちんと作る 配信は「足し算」と「引き算(除外)」をセットにします。
  5. 送る前に人数を見て、試し送りをする いつもと人数が大きくちがうときは、条件のまちがいを疑います。
  6. 使っていないタグを、定期的に棚卸しする 先にルールがあれば「現役かどうか」が名前で分かり、安心して消せます。

まとめ:タグは「先に決めて」破綻を防ぐ

  • タグは「増えてから片付ける」のでは間に合わない。増える前にルールを決めておくのが近道
  • 名前の基本3つ=頭に種類/書き方をそろえる/いつ付くかを分かるように
  • 大きな箱(カテゴリ)を先に決め、新しいタグはどれかの箱へ入れてから使う
  • 仲間分けは「タグ」、その人だけの中身は「友だち情報欄」
  • 配信事故は送る瞬間ではなく、“送らない人”を分けておくことで防ぐ
  • 複数で使うなら、「誰のお客さまか」をタグの頭で守る

タグの作り方そのものは、調べればすぐ分かります。本当に難しいのは、数が増えても壊れない「名前の付け方」と「分け方」を、最初に決めておくことです。ここを設計できているかどうかが、半年後・1年後の運用のしやすさを大きく変えます。


「うちのタグ、今からでも整理できる?」「どんなルールにすればいい?」という方へ。 今のアカウントのタグの付け方をうかがえれば、どこから手を付け、どんな命名と分け方にすれば破綻しなくなるかを、具体的にお答えします。

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この記事を書いた人 高山 暁|LINE公式アカウント×Lステップの構築・運用代行 1アカウント・入口223本・友だち4,559人を「誰がどこから来たか分かる形」で管理する運用を3年継続中。タグ約660個・10カテゴリの設計を、配信事故なく回してきました。提携先との連携の立ち上げ、ネット通販・代理店募集の自動化など、複数の業種のLステップ実案件に従事。

公開日:2026-06-17

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