「Lステップ(エルステップ)って、よく聞くけど、結局何ができるの?」——この記事は、これからLステップを知りたい・検討したい事業者の方に向けて書いています。
先に結論をお伝えします。Lステップは、LINE公式アカウントを”高機能にする”外部のツールです。 ふだんのLINE公式アカウントが「お知らせを送る手紙」だとすれば、Lステップは「誰に・いつ・何を送るかを細かく仕分けて自動で動かす、販促のしくみ」をのせるイメージです。ただし、機能の数を覚えるより、「実際に何の役に立つのか」で見た方が、ずっと分かりやすくなります。
筆者はこれまで、複数の業種でLINE公式アカウント・Lステップの構築と運用代行をしてきました(守秘のため案件の詳細は伏せます)。たとえばガス料金の見直しをすすめる協会では、3年間で、友だち4,559人・流入経路(入口)約220本・タグ約660・配信のテンプレ1,000本超・回答フォーム約135本という規模を運用してきました。この実際の運用経験から、「Lステップで本当にできること」を、機能ごとに正直にお伝えします。
Lステップとは——LINE公式アカウントを高機能化する外部ツール

Lステップは、株式会社Maneql(マネクル)が提供する、LINE公式アカウント向けの拡張ツールです(Lステップ公式)。LINE公式アカウントの「上にのせて」使い、公式アカウント単体ではできないことを可能にします。
- LINE公式アカウント(単体):全員、または大まかな条件でメッセージを送れる。手軽な「お知らせ」向き。
- Lステップ(のせると):一人ひとりに合わせて、自動で・細かく・仕分けて届けられる。「販促のしくみ」を作れる。
つまり、「もっと細かく・自動で・成果につなげたい」と思ったときに足すのがLステップ、と考えると分かりやすいです。
主な機能と、「実際に何に効いたか」

機能の名前だけ並べても、ピンと来ないと思います。ここでは、主な機能を、筆者の現場で何の役に立ったかとあわせて紹介します。各機能の詳しい話は、それぞれの記事に内部リンクを貼っておきます。
- タグ(仕分け)管理:友だちを「どこから来た・何に関心がある・どの段階か」で仕分けます。筆者は約660のタグを設計し、増えても破綻しないルールで回しました。→ くわしくは Lステップのタグ設計
- 流入経路分析(入口の記録):どの入口から来た友だちかを記録します。約220本に分けたことで、「数」でなく「どの入口がよく契約に進むか」で判断できました。→ 流入経路分析の判断軸
- リッチメニュー(出し分け):トーク下の大きなメニューを、相手や段階によって変えて出せます。→ リッチメニューの出し分け設計
- ステップ配信・セグメント配信:登録後に順番に届く配信や、絞り込んだ相手だけへの配信。筆者は1,000本超のテンプレを部品にして回しました。→ ステップ配信の設計
- 成果の測定(CV計測・分析):どの施策が成果につながったかを見ます。見るべきは登録数より「入口ごとの成約のしやすさ」でした。→ Lステップで見るべき数字
- 回答フォーム・診断:登録後の聞き取りを自動化し、集めた答えで仕分けます。約135本を作り分けました。
- 自動応答:24時間の一次受けを自動でこなします。込み入った相談は人に渡す、という分担が組めます。
このように、Lステップの機能は、バラバラに使うものではなく、「仕分けて・自動で動かして・数字で改善する」という一連のしくみとしてつながっています。
「うちの商売だと、Lステップで何ができそう?」を知りたい方へ。 今の状況をうかがえば、どの機能が効きそうか、何から始めるべきかを具体的にお伝えします。
どんな事業者に向くか・向かないか(正直に)
Lステップは万能ではありません。正直にお伝えします。
向いている
- 検討に時間がかかる・単価が動く商品やサービス(じっくり育てて売る)
- 友だちが増えてきて、「全員に同じ配信」では合わなくなってきた
- どの集客が効いているかを、数字で見て改善したい
- 店舗や代理店が複数あり、混ぜずに管理したい
今は向かないことも
- 友だちがまだ少なく、配信もシンプルでいい段階(LINE公式アカウント単体で十分なこともあります)
- 「入れただけ」で放置するつもり(設計しないと成果は出ません)
「Lステップを入れること」自体が目的ではありません。自分の商売に必要なしくみが何かを見極めてから、足すのが正解です。
いちばん大事なのは「設計」——導入が9割ではなく、設計が9割

最後に、これだけはお伝えしたいことがあります。Lステップは、入れただけでは成果が出ません。 成果を分けるのは、機能そのものより、「どう設計するか」です。
- どの入口から来たかを記録する設計(帰属)
- タグの付け方・分け方の設計
- 配信を部品にして使い回す設計
- 進捗を台帳にして見える化する設計
筆者がある案件を3年間・解約なしで続けてこられたのも、この設計をしっかり組んだからでした。機能の使い方は調べれば分かりますが、「自分の商売に合わせた設計」は経験がものを言います。ここをどう組むかは、別の記事でくわしく書きました。あわせてどうぞ。
👉 Lステップ運用代行は「何を頼める」か——料金より先に“設計を語れる業者か”を見る
料金について
Lステップは有料のツールで、使える機能の範囲によって、いくつかのプランに分かれています(お試しできる範囲もあります)。料金は改定されることがあるため、最新の金額は公式でご確認ください。 流入経路分析やリッチメニューの細かい出し分けなど、本格的な機能は上位のプランで使えるようになる、という構成です。
なお、Lステップの料金とは別に、LINE公式アカウント側の利用料(配信の通数に応じた料金)もかかります。費用を考えるときは、この両方を見ておくと安心です。
まとめ:Lステップは「仕分けて自動で動かすしくみ」
- Lステップは、LINE公式アカウントを高機能化する外部ツール
- できることは機能の数より、「仕分けて・自動で動かして・数字で改善する」という一連のしくみで理解する
- 向く事業者・向かない事業者がある。入れること自体を目的にしない
- いちばん大事なのは機能でなく、自分の商売に合わせた「設計」
Lステップは、うまく設計すれば、強い販促のしくみになります。難しいのは、たくさんの機能の中から、自分に必要なものを選び、商売に合わせて設計すること。ここを押さえれば、Lステップは「高いツール」ではなく「成果を生む投資」に変わります。
「Lステップ、うちでも使えそう?何から始めればいい?」を相談したい方へ。 今の商売と集客の状況をうかがえれば、必要な機能と始め方を具体的にお答えします。
この記事を書いた人 高山 暁|LINE公式アカウント×Lステップの構築・運用代行 ガス料金見直しの協会、提携先との連携、ネット通販、代理店募集の自動化など、複数の業種のLステップ実案件に従事。1アカウント・入口223本・友だち4,559人を「誰がどこから来たか分かる形」で管理する運用を3年継続中。
公開日:2026-06-18

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