Lステップ・Liny・エルメの違いを正直に比較——料金と「見える化」で選ぶ3ツール

3つのLINE集客ツールを規模と目的で選び分ける様子を、分かれ道で表したアイキャッチ画像

「結局、どれを選べばいいのか」。

LINEの集客ツールを比べていると、記事を何本読んでも、最後はこの一言に戻ってくる——そんな経験はないでしょうか。Lステップ、Liny、エルメ。どれも似たことができそうで、料金だけがはっきり違う。この記事は、その3つで迷っている運用担当の方に向けて書いています。

先に結論をお伝えします。この3つは「どれが優秀か」ではなく、「価格帯と、狙う規模」が違うのです。無料で小さく始めたいならエルメ、初期費用を払ってでも法人で作り込むならLiny、そして「誰がどこから来て申し込んだか」まで見える化したいならLステップ——おおまかには、こう分かれます。

正直に、私の立場も明かしておきます。私はLステップの構築・運用代行を仕事にしていて、3年間、ガス料金の見直しをすすめる協会のアカウントを運用してきました。つまりLステップ寄りの人間です。ですが、実際に比べてみて気づいたのは、選ぶ基準は「機能の数」ではなかったということでした。その理由を、順を追ってお話しします。

目次

まず3つの料金を並べます(2026年7月時点)

数字は各社の公式で確認できた範囲です。改定されることがあるので、契約前に公式でご確認ください。

Lステップ(税込・初期費用0円)

プラン 月額 配信の目安
フリー 0円 〜200通
スタート 5,000円 〜5,000通
スタンダード 21,780円 〜30,000通
プロ 32,780円 〜50,000通

エルメ(初期費用0円)

プラン 月額 特徴
フリー 0円 無料でも月1,000通ほど配信できるとされる
スタンダード 10,780円〜(とされる) 友だちの総数でプランが上がる
プロ 上位 本格運用向け

Liny(初期費用あり・月額は問い合わせ制)

項目 内容
初期費用 かかる(二次情報では54,780円税込とされる・要確認)
月額 運用の規模に応じた見積もり(3プラン・要問い合わせ)

(Liny公式は月額を「運用規模に応じてご提案」=問い合わせ制です。初期費用の具体額は公式ページに掲載がないため、二次情報として扱っています)

3つを見比べて、すぐ気づくことが2つあります。

ひとつ。エルメは無料でも月1,000通ほど配信できるとされ、スモールスタートに向いています。Lステップの無料枠(〜200通)より広い入口です。

もうひとつ。Linyだけ初期費用がかかります(二次情報では54,780円税込とされます)。これは「気軽に試す」というより、腰を据えて法人で使う位置づけであることの表れです。

なお——3つとも、この料金とは別に「LINE公式アカウント」側の料金がかかります(月200通を超えるとLINE社の料金が別途発生します)。ここはどのツールでも共通です。

料金より先に決めるべき「2つの軸」

3つのツールの位置づけ(エルメは小さく始める・Linyは法人向け・Lステップは見える化)を並べた図
3ツールは価格帯と規模で位置づけが違う

料金表を見比べて終わりにすると、大事なところを見落とします。ここで多くの比較記事は「安いから、まず◯◯」で締めてしまう。ですが、私がお伝えしたいのは別の話です。

選ぶときに本当に大切なのは、次の2つの軸です。

  • 軸1:どの規模で使うのか(一人〜小規模なのか、法人・多店舗なのか)
  • 軸2:顧客をどこまで見える化したいのか(送れれば十分か、「誰がどこから来たか」まで追いたいか)

この2軸で見ると、3つのツールはきれいに分かれます。順に見ていきます。

エルメが向いている人——無料で小さく始めたい

エルメの強みは、無料でも機能がひととおりそろい、配信数の入口が広いことです。ステップ配信も、フォームも、セグメント配信も無料の範囲で試せます。

機能がシンプルなぶん、初めて触る方でも迷いにくい、という声もあります。

まずはお金をかけずに、一人で仕組みを作ってみたい。コンテンツ販売やセミナー集客が中心で、集客の入口もそれほど多くない。そんな段階なら、エルメは無理のない選択です。

Linyが向いている人——法人で作り込みたい

Linyは、初期費用(54,780円)を払ってでも、顧客情報を細かく管理して作り込みたい法人に向いています。

プログラムの知識がなくても、自社に合わせて細かくカスタマイズできる、という点が売りです。顧客の情報を細かく持ち、条件で絞って配信する——そうした「作り込み」を前提にした設計です。

裏を返せば、初期費用がかかるぶん、「まず試す」用途には向きません。腰を据えて運用する体制がある法人向け、と考えるのが自然です。


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Lステップが向いている人——入口ごとに見える化したい

友だちがどの入口から来て何を見て申し込んだかを順にたどり、成果の出る入口へ寄せる流れの図
入口ごとに動きを追い、成果の出る入口へ寄せる

そしてLステップです。私が3年使い続けている理由は、料金でも機能の多さでもありません。「誰が・どこから来て・何を見て・申し込んだか」を追える、この一点です。

ここで、最初にお話しした「選ぶ基準は機能の数ではなかった」という話を回収します。

私が運用してきたアカウントでは、友だちの入口(流入経路)を約220本に分けて管理しています。WEB広告から来た人、チラシから来た人、店舗のパンフレットから来た人——入口ごとに固有のQRコードを発行し、どの入口から来た友だちが、どのメッセージを読んで、最終的に申し込んだのかをたどれます。友だちの総数は4,559人。その一人ひとりが「どこから来た誰か」を、全員分ひもづけて管理しています。

これができると、「この入口は登録は多いけれど申し込みが出ない」「あの入口は少数でも申し込みが出る」といったことが数字で見えます。すると、成果の出る入口に予算を寄せる判断ができます。

もちろん、エルメにもLinyにも分析の機能はあります。ですが、入口ごとに友だちを分け、購入までの導線をたどるという見える化を、私はLステップで日々使っています。集客にお金をかけている事業ほど、この差は効いてきます。

逆に言えば、入口が1つか2つで、経路ごとの分析までいらないなら、この強みはオーバースペックです。そこは正直にお伝えします。

後から乗り換えると、友だちは引き継げません

もうひとつ、比較記事があまり触れない大事な点を。

ツールを後から乗り換えると、それまで集めた友だちは基本的に引き継げず、ゼロからのスタートになります。 シナリオもリッチメニューも作り直しです。「安いほうでとりあえず始めて、あとで変えればいい」と気軽に考えると、乗り換えのときに大きな手間がかかります。

だからこそ、最初の選定が効いてきます。今の規模と、これから集客をどう広げたいかを基準に、なるべく最初に決めておくのがおすすめです。

選ぶ前の5つのチェックリスト

ツールを選ぶ前に確認したい5つの項目のチェックリスト図
選ぶ前に確かめたい5つ
  1. 料金だけで決めない(安さで選ぶと、規模が伸びたとき合わなくなる)
  2. 今の規模を見る(一人〜小規模ならエルメ、法人で作り込むならLiny)
  3. 「どこから来た人が成約したか」を見たいか(見たいならLステップ)
  4. どれくらいの量を配信するか(たくさん送りたいならエルメの入口が広い)
  5. 乗り換えは手間がかかる前提で、最初に選ぶ(友だちは引き継げない)

まとめ

  • 無料で小さく始めたいならエルメ(配信の入口が広い)
  • 初期費用を払ってでも法人で作り込むならLiny(顧客情報を細かく管理)
  • 「誰がどこから来て申し込んだか」を見える化したいならLステップ(流入経路の分析が強み)
  • 3つとも別途、LINE公式アカウント側の料金がかかる
  • 乗り換えると友だちは引き継げない=最初の選定が大事

3つのどれが優秀か、という問いには、あまり意味がありません。大事なのは、あなたの規模と、顧客をどこまで見える化したいか。その2つが決まれば、選ぶツールは自然としぼられます。まずは、今の集客の入口がいくつあるかを数えてみてください。


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もう1つの人気ツールとの比較も、あわせてどうぞ。 👉 Lステップとプロラインフリーの違いを正直に比較 👉 Lステップとは?何ができるのかを実際の運用規模とあわせて解説


この記事を書いた人 高山 暁|LINE公式アカウント×Lステップの構築・運用代行 1アカウント・入口223本・友だち4,559人を「誰がどこから来たか分かる形」で3年運用。Lステップを日々使う立場から、ツール選びはできるだけ公平にお伝えするようにしています。

公開日:2026-07-01

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